新商品ロゴデザイン&パッケージ制作
クライアント:草加ネジ
依頼内容:ルアーPESCAのパッケージのデザイン
クリエイター:降旗 剛、芦田 航(1期生)
<制作概要>
・ロゴデザイン・パッケージデザイン
・ブランドコピー・ティザーサイト
◎工夫した、こだわった点
ブランドロゴ
▶︎ブランドとしてのメジャー感があること
▶︎アウトドアな雰囲気を帯びていること
▶︎時を経ても古びない普遍性があること
※PESCAをパタゴニアやスノーピークのようなアウトドアブランドに発展させたいとのお話を受けまして、そのあたりと並んだ時に遜色がないフェイスに仕上げることを強く意識しました。
パッケージ
▶︎デザインは水のイメージ想起するものとする
▶︎ルアーが引き立つ額縁の役目を担うこと
▶︎数多い商品が陳列する売り場の中で目を惹くこと
※パッケージのデザインに際しましては、釣具ショップに通いリサーチをしました。その結果、既存のパッケージは圧倒的に黒ベースが多いこと、デザインがごちゃごちゃし過ぎて、ルアーそのものがよく見えないケースが多いことが分かりました。それらのことに留意して制作を進めました。
*WEBサイト
当初の案件に含まれていませんでしたが、ブランド展開スタートにあたり必要不可欠なため、急遽、ティザーサイトを立ち上げました。こちらはクリラボで同チームのWEBクリエイター芦田さんに組んでいただきました。
芦田さんにはWEBサイト作成のみならず、ブランドの在り方についても言及いただき、その提案はコンセプトにも色濃く反映されました。
◎考えたコンセプト
会社の理念:創造力と柔軟性をもって日本のものづくりを守る
プロダクトの特徴:他社では決して真似できない秀でた金属加工技術の結晶(とにかく釣れる)
ターゲット:釣りを楽しむ全ての人
釣り人の思い:釣れるとうれしい!楽しい!!
→「自然と対話する喜びを、技術で支えていく。」
※ルアーの製作者でありながら、コアな釣り人でもある英社長のお話を色々とお聞きする中で、ブランドコンセプトは明快に浮かび上がってきました。
このワードは、そのままブランドのコピーにもなりました。
◎進める上で苦労した点
進行途中に、OPP袋に台紙を差し込む想定で進めていたパッケージの仕様が、什器の都合でブリスターパックに変更となりました。デザインがほぼ完成していたので、そこの調整には苦心しましたが、試行錯誤の末、土台を上底にするなど構造自体を立体化することで無事着地しました。
台紙の印刷は森紙器さんにお願いしました。こちらのシミュレーションを元に展開図も起こしてくださり大変助かりました。ここでもまたクリラボの繋がりが活かされた結果となりました。
◎ロゴに込められた意味
図案の部分は、釣り針をイメージしつつ、ブランド名PESCAの頭文字「P」をモチーフに作成しました。(さらにはネジっぽさも意識しました)
ロゴ全体の直線的、幾何学的なフォルムは、実直なものづくりの姿勢と精密な技術力を表現しています。
<クリエイタープロフィール>
降旗 剛
株式会社FAGS 代表
アートディレクター/グラフィックデザイナー
埼玉県蕨市出身。広告制作プロダクションを経て2001年に独立。2006年、グラフックデザインのスキルを活かした新たな表現の場としてサッカーをテーマにしたファッションブランド<gravitation>を立ち上げる。2007年、株式会社FLAGS設立。
ロゴマークを核としたブランディングを得意とし、会社や店舗、プロジェクトの立ち上げに付随するコンテンツ、ツールの制作を数多く手がける。
芦田 航
クリエイティブディレクター/ウェブディレクター/サウンドデザイナー
プロフィール: 京都府出身・東京都在住。 制作プロダクション、外資系映像メーカーを経て、広告制作プロダクションBitBeansに在籍中。代理店系ウェブサイト制作を行うかたわら、楽曲制作/メディアアート/音楽系イベントの企画運営などを手掛ける。2011年よりこどもの音楽再生基金、東北ユースオーケストラ広報として復興支援事業に参加、地域活性やNPOの広報支援なども行っている。